愛媛県の川にジンベエザメが現れて話題となりました。
残念ながらジンベエザメは6日に死んでいることが確認されました。
調べたところ、大阪の海遊館にいたオスの「海くん」だと判明しました。
なぜ大阪の水族館にいたジンベエザメが愛媛県の川に迷い込んだのでしょうか。
海遊館のジンベエザメが愛媛県へ移動した理由とは?
海くんは2019年に高知県室戸沖で定置網にかかり、およそ5年間、海遊館で飼育されていたそうです。
今年10月まで海遊館で展示されていましたが、10月3日に高知県土佐清水市の海遊館の研究センターより太平洋へと放流されていました。
海遊館で飼育していた2頭のジンベエザメのうち、オスの「海」に小型の記録装置(データロガー)を装着した後、故郷である太平洋へ放流し、自然の海での回遊経路の調査を開始しました。
――海遊館ニュース https://www.kaiyukan.com/connect/news/202410_post-584.html
なぜ放流が必要だったのでしょうか?
SNSでは「新しい子が来たから捨てられた」などの心無い書き込みもあります。
ジンベエザメ放流の目的とメリット
そもそも、水族館といえば魚などを見て楽しむための施設と思いがちですが、本質は研究施設です。
保護した生き物が成長すると、自然に返す試みは水族館、ジンベエザメに限らず、あらゆる生き物で行われています。
まだまだ謎の多いジンベエザメの研究のために、また、その海域に住む生き物のために海くんは放流されたのだろうと考えられます。
悲しい結末になってしまって…飼育員さんもやりきれないね
実際にジンベエザメに会いに行こう!
日本でジンベエザメに合うにはどこに行けばよいのでしょう?
2024年11月現在ジンベエザメを展示している水族館は3館ありました!
- 海遊館(大阪府)
- 美ら海水族館(沖縄県)
- いおワールド かごしま水族館(鹿児島県)
このうち、海遊館ではオスとメス2体のジンベエザメを見ることができます。
メスの「遊」ちゃんと、オスの「海」くんだよ!
オスの海くんは名前は一緒だけど、今回川で見つかったジンベエザメとは別固体だよ。
ジンベエザメの放流に関心を持とう!
水族館のジンベエザメが放流される理由としては、成長して大きくなりすぎると飼育が難しくなることも挙げられます。
- 水槽に対して大きくなりすぎると、余裕をもって泳げなくなる
- ジンベエザメの搬入・移動ができなくなる
- 飼育管理が難しくなる
このような理由から、海遊館といおワールドかごしま水族館では既定の大きさになる前に海に返しています。
海遊館の「遊」ちゃん、「海」くんだけじゃなくて、
いおワールドの「ユウユウ」も名前を受け継いでいるんだって!
どちらの水族館もただ放流するだけでなく、放流前に海での生活に必要なトレーニングを行い、ジンベエザメが長く生きられるようにしています。
また、発信器を取り付け、ジンベエザメの生態の解明にも力を入れています。
過去に放流されたジンベエザメから届くデータによって、ジンベエザメの生態が解明される日が待ち遠しいですね。